中国製プレハブハウスってだいじょうぶ?

単刀直入に申し上げますと、加工しないと「だいじょうぶでは、ありません」が答えです。たとえば中国メーカーの仕様では、基本的にボルトによる接合で問題なく、溶接は不要とされていますが、このフレームはラーメン構造であり、鉄骨の接合部は非常に重要な部分で、ボルトに加えて溶接によって剛接合とすることをお勧めしています。

沖縄では海風や湿気の影響で金属部分がすぐに錆びてしまいます。そのため、中国製のプレハブハウスをそのまま使用することはあまりお勧めできません。しかし、防水・防錆処理を施し、さらに窓枠やドア枠の補強、天井や床材などを日本で調達した耐久性の高い材料に置き換えることで、何十年も使用できる丈夫で快適なタイニーハウスに仕上げることが可能です。

たとえば、しっかり防水、防錆対策をしないと、数年で以下のようになりかねません。

私はこれまでさまざまな中国貿易を手がけてきましたが、品質の低さに悩まされることは少なくありません。

ただ、それは「安すぎるもの」を選んでしまうからです。中国製でも、ある程度の価格帯の製品を選べば、十分に高品質なものを手にすることができます。たとえば私自身、現在 Xiaomi 13T Pro というスマートフォンを使用していますが、とても優れた機種です。動作はサクサクで、カメラ性能も素晴らしい。「神ジューデン」と呼ばれるほど充電が速く、わずか数十分で完了します。これまでにiPhone や Sharp の AQUOS も使ってきましたが、コストパフォーマンスという点では、この中華スマホが一番優れていると感じています。

日本も1970年代には、特にアメリカで Made in Japan = “安っぽい” と見られていました。実際、50歳以上のアメリカ人に尋ねると、皆口をそろえて「昔の日本製品はチープだった」と言います。しかし、80年代・90年代と時代が進むにつれて、日本の自動車や電化製品が世界中に普及し、評価は “壊れない・高品質” へと大きく変わっていきました。

近年、低価格帯のプレハブ建築は品質面で改善が見られます。10年ほど前までは、鋼材表面の塗装密着性や防錆性能が不十分で、短期間で腐食が発生するケースが多くみられました。しかし現在では、粉体塗装(パウダーコーティング)による塗膜形成や、屋根材にガルバリウム鋼板が採用されることで、耐食性・耐候性が向上しています。
とはいえ、構造強度・断熱性能・気密性・仕上げ精度などの点においては、依然として国内プレハブメーカーの製品に比べてばらつきや精度不足が見られるため、追加の補強や加工が必要となります。ただし、必要な加工は比較的容易であり、適切な防錆処理、シーリング、断熱材の追加、開口部補強などをDIYで実施することで、十分に長期使用が可能なタイニーハウスへと仕上げることが可能です。
施工に要する時間および材料費を考慮しても、国内メーカー製品を購入する場合と比べて総コストを抑えることができ、さらに構造・内装・設備のカスタマイズ性が高い点も大きな利点です。

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